中国公安局(警察)と安全局（防諜）、辺防隊(国境警備隊)による厳しい北朝鮮難民狩りは一向に和らぐ兆しがない。

中国政府は、脱北者は難民ではないとの公式の立場を繰り返し表明しつつ、報道によって国際的に明らかになった脱北者の事例については「国内法と国際法に照らして人道的に処理する」と一見人道的立場に傾斜しているように思える。

しかしながら一方では、「不法入国者」「不法滞在者」として逮捕された北朝鮮難民は、いぜんとして強制送還され続けている。

　北朝鮮難民救援基金が中国国内で保護している人数は昨年11月の時点で6地域300を数えていたが、他の北朝鮮難民と同様に中国公安の激しい捜索、逮捕で打撃を受けた。

一時は保護している人数が230名をきるまでになった。しかし、４月初めに吉林省延吉市に展開する私たちのネットワークJR‐01から届いた報告によれば、現在250名を保護しているとのことである。

中国から食糧支援の要請

　そして食糧が足りなくなったので援助して欲しいとの要請が届いた。中国公安当局の取り締まりが一段と厳しさを増す状況下で私たちの援助が、彼らの逮捕、強制送還の恐怖、生活苦の困難を少しでも和らげることができるならば、それは多少なりとも助けになるだろう。

せめて私達は中国国内に隠れ住む北朝鮮難民が食べる心配のない状況を確保してあげたい。

300人の脱北者が1日一人当たり500gを消費すると1日あたり150kgのコメが必要だ。30日分では、4,500ｋｇを消費する。蛋白質などの副食物を十分にとる余裕が無いのでどうしてもコメの消費量が多くなる。 当基金では財政に余力が無いので、必要なコメの購入費と若干の塩、味噌、砂糖、唐辛子などの副食材だけを援助している。

コメ1kgが平均３元で、必要量の4.5トンを購入するのに13,500人民元（日本円で約20万円）かかる。

皆さんに一人一口10kg、500円の募金を呼びかけます。（実際には日本円に換算すると450円で買えますが端数は運搬費などの雑費とお考え下さい。）

北朝鮮国内からも食糧の支援要請

「北朝鮮国内の困難な状況を知らせる手紙や電話が毎日来るので食糧支援をしようと思う」とネットワークの責任者は言う。

さしあたってコメ1トン分として3000人民元（日本円で4.5万円）を送ることにしました。さらに必要な場合は、追加の措置を考えることにします。

夏服が必要な季節になります

北朝鮮難民に対する取り締まりが厳しいので、里、町中で暮らすのも大変難しくなってきました。

冬の間にやってきた人達は、山の中のシェルターに冬服のままです。気候がだんだん良くなってくるので、季節に合った服装が必要になってきました。 6地域に男性193人、女性60人を保護していますのでこれらの人達に一人当たり、日本円で1,000円の予算で夏の服、下着の替えを購入します。

これらのシェルターに保護している人数分の他に、予備分を加算して300人分30万円の予算が必要です。

服装がきちんとしていないと公安から目を付けられることになりますので優先的に解決しなければならない問題です。

夏服一人一口1000円での募金をお願いします。