2020年から始まったコロナ感染症は世界的規模の爆発的流行(パンデミック)期に移行し、変異株が蔓延する中で第24回北朝鮮難民救援基金総会が開かれる。
そして、北朝鮮国内を俯瞰してみると、金正恩体制の政権維持に亀裂が生じはじめている不安定な時期に入っているように思われる。
北朝鮮にコロナ感染症患者は一人もいないと公言する一方、中朝国境を全面封鎖し、北朝鮮と中国の間の人、物の移動を禁止し、耐乏生活が続いている。世界各国に派遣された出稼ぎ労働者は、国連の経済制裁決議により本国への帰還命令が出ている。
それにもかかわらず、中国、ロシアは本国への入国禁止を口実に、特別措置を講じて北朝鮮人労働者の滞留を許可している。
私たちの観察では、豆満江を秘かに渡る脱北者の数は激減している。中国で拘束した脱北者の強制退去処分者の受け入れを拒絶している。
中国のコロナ感染症対策の実施は徹底を極める。デジタル化を推進する中国は、一人でもコロナ感染症例が発生すれば、その居住区を完全封鎖する。そして、居民身分証の携帯を義務づけ、社会生活の監視、統制を強化している。交通違反はもちろん、犯罪歴、銀行口座の利用歴、移動経路、切符、物品の購入歴などの種々の情報が把握できる。デジタル、AI技術を利用した国民の管理統制が社会の隅々まで進んでいる。私たちの脱北難民の安全な第三国への移動作戦が、活動停止状況に追い込まれている。
2021年1月12日に労働党第8回党大会で、最高指導者の金正恩は新ポストの総書記に就任した。
党大会では、国家経済発展5カ年戦略の失敗を認め、「途方もなく未達だった」と述べた。21年から25年の新たな5カ年計画について「基本テーマは依然として自力更生、自給自足である」と数十年の間使い古した常套句で説明し、苦難を解決する展望が無い。4月に開かれた党細胞書記大会では、党幹部たちに「苦難の行軍」を呼びかけた。党幹部の処刑や人事によって「白頭の血統」に対する忠誠心は揺らぎ、不安定化が進んでいる。
この度は、新しい現状に対応した基金の新活動方針についてご賢察、ご意見をいただきたく、総会への出席を招請します。総会参加資格は正会員及び招請状持参者に限ります。
出欠は、書面、Fax、E-mailのいずれかで9月26日までに北朝鮮難民救援基金宛に送付ください。
Fax:03-3815-8127
E-mail :nkkikin98@gmail.com
= 総会開催要領 =
日時:10月02日(土) 受付 13:00
開会 13:30 閉会 16:00
場所:新宿区市ヶ谷本村町10-5 JICA会議室 601//602
交通:メトロ有楽町線、JR中央線市ヶ谷駅 下車
連絡:03-3269-2911
090-1408-3025
お車利用の方に
駐車料金は無料ですが、事前に主催者から施設側に駐車許可を取らなければなりません。駐車ご希望の方は事務局宛にご連絡ください。必要な手続きを致します。