脱北者から相次ぐ悲痛な救援要請
脱北者救援のためにあなたの力をください-
2016年9月1日から2017年8月31日にかけて、当基金は皆様方の温かなご支援を受けて、男性3名、女性2名の計5名の脱北者を救出しました。うち男子1名は、年末に日本へ無事に入国し、他の4名は韓国に入国しました。ご寄付賜りました皆様に深く感謝いたします。
なお、2017年1月12日までに、12名の救援要請が届き、うち母子を含む6名は無事救出に成功しました。まだ6名の救出が残っており、また、その後も要請が続くと予想されますので、当面は10人分の救出資金を募ろうと思っております。
今回、救援要請してきた方々の約8割は、脱北後に中国で人身売買されて3年から10年にかけて、買主の監視下に置かれた20歳代から50歳代の女性たちです。従来の救出要請者は、中国に渡ってすぐの方や安全な場所で保護されていた方たちで、旅費さえ工面すれば救出できた方々でしたが、最近は100%近くが監視下に置かれている方々のため、先ず監視を避けて安全な場所まで連れ出す必要があり、相応の経験者への報酬と費用が旅費の2倍以上掛かります。
当基金だけでは要請に応えきれず、協力団体と費用分担して救出活動を続けています。
一人の脱北者を救援するためには、一人およそ30万円の費用がかかり、現在、300万円を必要としています。一日も早く救出活動に着手できるよう、皆様の善意と支援を頂ければと存じます。下記にて、救出を待ちわびている方々の簡単な紹介と要請文を掲載しております。
※本人と家族の身辺安全確保のため、氏名は略し、詳しい地名は伏せました。ご了承ください。
PIO 29歳 両江道金亨稷郡古邑区出身
私は、両江道金亨稷郡古邑労働者区で生活していましたが、病気の両親と貧しい生活環境が大変で、両親の薬代でも儲けて帰ろうという希望を抱き、25歳なった2014年に中国に来ました。紹介者(人身売買ブローカー)から、仕事さえすればお金を儲けられると騙され、中国漢族の農村に人身売買され、哈爾浜の農村で5年間、涙の生活をしています。
言葉も分からない漢族の家に売られ、安否も知れない両親を想っては涙して生きてきた歳月は、商品としての生活です。人間らしく生きたいです。韓国に行けるように助けて下さい。
KMF 35歳 咸鏡北道清津市出身
生活が苦しく 2010年8月、熱心に仕事をすればお金を儲けられるとだまされて、川を越えて中国に来ました。しかし、私を待っていたのは人身売買という苛酷な運命でした。地を叩いて後悔しましたが、私にできることは何もありませんでした。身の上を嘆き、涙の中で吉林省の農村に売られました。物のように売られて来た境遇に気が狂いそうで、毎日涙の生活でした。夫は、私を商品のように扱いました。私は耐え切れず、夫と分かれて現在は一人で暮らしています。しかし、朝鮮女の身分では行き場もなく、頼る所もない運命です。人間らしく生きたいです。助けてください。
当基金では救援要請に応えるべく、協力団体と救出活動を続けていますが、一人でも多くの脱北者を救援するためには、皆様の善意とご支援が必要となります。是非ご協力の程、よろしくお願いいたします。
支援に関する詳細につきましてはこちら
なお、寄付につきましては、下記にて受け付けております。銀行振込の場合は別途基金までご連絡ください。口座名は全て「特定非営利活動法人北朝鮮難民救援基金」です。
ゆうちょ銀行 018 支店 普通 3550459
みずほ銀行 本郷 支店 普通 2489718
三菱 UFJ 銀行 本郷 支店 普通 0111900