旭日重光章 受章記念講演

旭日重光章 受章記念講演 元 COI 委員長 マイケル・カービー氏

前国連北朝鮮人権状況特別報告者 マルズキ・ダルスマン氏 

  5月9日、マイケル・カービー元「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」委員長及び マルズキ・ダルスマン前国連北朝鮮人権状況特別報告者は、国際社会における日本人拉致問題等北朝鮮 人権状況の理解促進に寄与した功績により、皇居にて旭日重光章を受章しました。 同日、憲政記念館において行われた両氏による受章記念講演会には、オーストラリアやインドネシア をはじめとする各国大使館関係者、拉致被害者御家族、国会議員、有識者、NGO 関係者等が参加しまし た。

  以下は、拉致問題対策本部の同意を得て Web Site より転載、紹介するものです。記念講演の内容につ いて一切加工、加筆、修正、削除などをしておりません。このページに掲載できなかった部分について は拉致対策本部の Web Site あるいは北朝鮮難民救援基金のサイトからご覧ください。 http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/kyokujitsu_20170509.pdf(編集部)

 

マイケル・カービー元「北朝鮮における人権に関 する国連調査委員会(COI)」委員長の講演

  まず初めに日 本国政府、日本国 民の皆様に敬意 を表したいと思 います。本日は旭 日重光章を授か りました。明治天 皇が創設された 栄誉ある栄典制度の下です。天皇陛下を尊敬申し 上げます。陛下は生涯を通して全ての人の苦しみ、 とりわけ戦争被害者のことを心におかけになり、 日本国内はもとより世界中から敬愛されていらっ しゃいます。拝謁が叶いまして大変光栄なことで した。

  本日、私が授かった栄誉は私一人だけ、あ るいは友人・同僚であるインドネシアのマルズ キ・ダルスマン氏の二人だけのものではありませ ん。

  マルズキ・ダルスマン氏は北朝鮮における人 権に関する国連調査委員会(COI)の委員であり、 前北朝鮮人権状況特別報告者であります。この栄 誉は国連の COI 報告書に携わった全ての者に対す る受章でした。

  また、重要な同僚のソーニャ・ビ セルコ氏のためでもあり、勤勉な事務局の職員、 勇気ある証人、あるいは精力的にサポートしてく ださる市民団体の皆様全てに対する受章だと受け とめております。

  また、国際社会全体として北朝 鮮における人権侵害に対処を続けていくという決 意にも敬意を表したいと思います。そもそも北朝 鮮における人権侵害が報告書の内容でした。

(これ以降の詳細は以下をご覧ください)

http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/kyok ujitsu_20170509.pdf

マルズキ・ダルスマン前国連北朝鮮人権状況特別 報告者の講演

  加藤勝信拉致問題担当大臣、御列席の皆様 まず初めに天皇陛下におかれましては、宮中に おける叙勲伝達式でご拝謁を賜り、心からの感謝 と敬意を表明いたします。畏れ多くも旭日重光章 を賜りました。この場をお借りして、日本国政府 に対しましても、このような栄誉ある決定をして 下さったことに感謝申し上げます。

  受章の重みを ひしひしと感じておりますが、同様に受章された 尊敬する同僚、マイケル・カービー判事と共に、 このような評価を頂くに値するものかどうか、自 問しているところでもあります。

  ただ、今回の 叙勲は、朝鮮民 主主義人民共和 国の国家機関関 係者による拉致 行為の被害者で ある日本人また は他の国々の 人々、そしてそのご家族の苦しみを厳粛に受け止めたものなのだと考え、それが、この勲章を頂く にあたっての後押しとなりました。

  この問題は、半世紀近くにわたり喫緊の課題で ありながら未だ解決されていないのです。 この叙勲はまた、私の母国に対する敬意をお示 しいただいたものでもあり、世界の人権保護と平和の推進のために貴重な役割を果たしている国際 連合に対する敬意の印とも考えております。

  御列席の皆様、加藤大臣には、本日、憲政記念 館にてこのような記念の講演を行う機会を与えて下さったことに感謝の意を表します。 本日は、このスピーチの場にふさわしく、お祝い事とはかけ離れた、我々が本日このように一堂 に会することとなった背景から焦点がぶれないようにしたいと思います。

  いま問題となっているのは、「北朝鮮」として 包括される問題に対する最終的な措置のあり方で す。この問題は、我々が常に絶対に最後の最後ま で諦めないのだという決意を固め続けなければな らない問題です。

  簡潔におさらいをし、振り返る中で、本日ご来 場の皆様、あるいはいらっしゃらない皆様、いず れも長年にわたりそれぞれの思い入れをお持ちだ と思いますが、それに触れていきたいと思います。

  本日ご来場の拉致被害者御家族は、家族と再会 を果たし、またはせめて大事な家族がどうなった かをきちんと確認したいという願いをお持ちです。

  御家族にとって、このように振り返ることは、 特別な意味合いがあることも改めて認識すること になります。そうは申しましたが、それがどこま で深く苦しい悲しみの心に届くのか、御家族自身 にしかわかりません。

(これ以降の詳細は以下をご覧ください)

http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/Daru sman_20170509.pdf

メーリングリストのご案内 北朝鮮難民支援基金では団体の活動や北朝鮮関連の情報をお知らせする、メーリングリストを作成しています。北朝鮮・脱北者に関するニュース・調査結果だけでなく、イベントのお知らせやボランティアの募集もメーリングリストを通して行なっています。ご登録を希望される方は「お問い合わせ」から「種別」の項目にある「メーリングリストへの登録」にチェックを入れて、ご連絡をください。 お問い合わせ