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北朝鮮人権特別報告官「北朝鮮人権改善ための戦略開発急務」

VOAニュース 李ヨンチョル記者 2018.10.05

 

 国連北朝鮮人権特別報告官は、北朝鮮の人権改善のための明らかで確実な戦略を開発することが急務だと強調した。また、韓国、北朝鮮の多様な経済協力の動きと関連して、北朝鮮人の権問題が及ぼす影響を考慮しなければならないと明らかにした。

 

トーマス・オヘア・キンタナ国連北朝鮮人権特別報告官は最近、朝鮮半島の地政学情状況は明確に改善されたが、北朝鮮の重大な人権状況に如何なる実質的な変化もないと明らかにした。

 

同特別報告官は、ニューヨークで開かれている第73次国連総会に提出した『北朝鮮人権状況報告書』でこのように話した。

それと共に、平和交渉当事国と国連機構、そして国際社会全体が、北朝鮮の人権改善のための明らかで確実な戦略を開発することが急務だと強調した。

 

同特別報告官は、非核化と平和に関する韓国と北朝鮮、そして米朝間の対話再開を通じて北朝鮮との人権対話の基盤を用意する機会が提供されたと信じると話した。

また、交渉テーブルに人権問題を上げることが交渉に支障になるのではなく、かえって平和会談が持続可能で包括的な会談になることができるようにする一つの方便だと確信すると話した。

特に、北朝鮮の人権問題を解決するのは交渉当事国だけでなく、国連全体の責任だと強調した。

 

同特別報告官は、政治犯収容所と人身売買被害者の特別対策、強制失踪問題、人権蹂躪の責任糾明と処罰など、これ以上先送りできない多くの問題があると明らかにした。

それと共に、平和過程で人権問題が排除されれば、後で危険が発生するのを歴史は絶え間なく示していると話した。

 

同特別報告官はまた、韓国と北朝鮮の多様な経済協力動きと関連して、北朝鮮の人権問題が及ぼす影響を考慮しなければなければならないと指摘した。

北朝鮮の雇用慣行が国際労働基準を満たせなく、北朝鮮労働者は強制動員されて危険な作業環境で仕事をしながらも、適切な賃金を受けられないなど、多様な搾取に曝され、女性は労働市場接近に制約を受けているということだ。

 

同特別報告官は最近、VOAとのインタビューで、韓国政府がこうした点に留意することを勧告した。

(キンタナ)例えば鉄道設備を再建する主導権……

例えば、南北間の鉄道連結事業をするとき、北朝鮮労働者の強制労働など人権問題を念頭に置かない場合、後で共同責任を負わなければならないという説明だ。

 

一方、同特別報告官は報告書で、最近北朝鮮を脱出した脱北者との面談結果、一般住民の生活が引き続き非常に深刻なことが明らかになったと明らかにした。

それと共に、移動の自由に対する深刻な制約と慢性的な食糧不安定などの生活条件は、特に人口の大部分を占める農村地域住民が北朝鮮を脱出する理由としてずっと言及されていると説明した。

 

収監施設と関連しては拷問と虐待が強行されているだけでなく、食糧と保健、飲料水、衛生施設などに対する要望も故意に遮断しているという報告が続いていると明らかにした。

 

同特別報告官はまた、北朝鮮当局は無償医療を主張しているが、住民は金を出さなければ治療を受けられず、支払いができない人々は必要な治療を受けられないと指摘した。

それと共に、癌に罹った息子の治療費用を払えずに息子を失った咸鏡北道出身脱北女性の事例を紹介した。

 

同特別報告官は、公共医療と配給体系が完全に崩壊し、他の社会安全網がない状況で北朝鮮住民は食糧不足や病気、事故などによる治療などに国家支援を全く受けられないまま、非公式経済活動の収入に依存していると話した。

 

同特別報告官は来る23日、人権問題を扱う国連総会第3委員会に出席して、今回の報告書に対して説明する予定だ。

 

 

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