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【News110】救援事業「私たちを助けて下さい」~ 脱北者救援活動状況 ~ 大宅京平

 昨年12月後半に救援要請を受けた3名のコッチェビたちは、皆様方の温かく迅速なご支援のお陰で、クリスマスイブに無事に安全な第三国へ到着しました。先ずは、ご支援を賜った皆様方に心からお礼申し上げます。

 この間、手元資金不足のため、救援要請が届くたびに皆様がたにご支援をお願いして救援活動を行って参りました。これは、従来の救援活動と状況が大きく変化したことが主要因となっています。

 

活動状況の変化

 中国で活動従事者が救援活動中に同行脱北者と共に逮捕されるまでは、日本からスタッフが現地に飛び、安全な第三国まで同行する方法でした。救援対象脱北者の多くは帰国事業で北朝鮮に渡った方やその子孫で、希望定着地は日本でした。従って、救援資金は日本に残る家族や親戚が工面する場合が多く、資金準備は比較的容易であり、救援開始時期もある程度余裕をもって決めることができました。

 その後、逮捕される危険を避けるため、現地事情に精通した協力者を探し出し、経由国でも特定の協力者を得ました。派遣スタッフは中国を除く経由国で脱北者と合流し、安全な第三国まで同行する方法がとられました。この時期も対象脱北者の多くは帰国事業の関連者が中心で、救援資金の工面と救援開始時期もある程度余裕をもって決めることができました。また、一回当たりの救援対象者は複数でありませんでした。

 最近5年の間に、脱北者救援状況は大きく変化しました。一時は救援要請が全くない年度もありました。基金独自で探し出した現地協力者との関係も切れ、帰国事業関連者からの要請が激減する一方で、パートナー団体経由の複数同時救援要請が増大しています。

 

現在の状況

 パートナー団体経由の救援要請が99%以上以上を占めています。救援要請者も99%が脱北後に人身売買されて、買手に数年間も監視下に置かれた女性とその子供であり、帰国事業関連者は皆無の状況です。

 複数の救援要請が一時に突然届きます。救援要請者が自ら監視から逃げた場合はいいですが、監視下にある要請者を救出しなければならない場合は安全確保のために高給な特殊技能者に救出作業を依頼するほかありません。そのため第三国まで救援すると、1人当たり従来の約2.5~3倍の資金が必要です。加えて、救援要請後から救援着手までの時間的余裕がありません。

 今後、救援要請に速やかに応えられるように資金準備を進める方針ですが、寄付収入も限られております。今回、コッチェビたちの救援に際しては時間的制約もあり、生活支援事業で積立てていた教育資金(奨学金)を一時転用せざるを得ませんでした。

不謹慎ですが複数同時救援の場合、単独救援よりも救援単価は下がっています。

今後もパートナー経由の救援要請は増えると予想されます。引き続き、皆様方に脱北者救援支援を宜しくお願い申し上げます。

 

ご寄付のお願い 

ご寄付は、下記までお願い致します。

銀行振込の場合は別途基金までメール、TELまたはFAXでご連絡ください。

 

口座名:全て「特定非営利活動法人北朝鮮難民救援基金」です。

 

・郵便振替:00160-7-116613     

・ゆうちょ銀行:018支店 普通

口座番号 3550459

・みずほ銀行:本郷 支店 普通

口座番号 2489718  

・三菱UFJ銀行:本郷 支店 普通

口座番号 0111900

 

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