【News112】夏季 関西地区交流会をワールド牧場で

6月30日、脱北者支援民団センター関西の主催で、定住した元「脱北者」間や支援NGOとの交流を目的にした「関西地区交流会」がもたれました。北朝鮮難民救援基金からは筆者を含め2名が参加しました。守る会からも2名。名古屋からも駆けつけ、老若男女あわせて総勢40名弱でした。

 

6月28・29日は当地ではG20大阪サミットが開催され、当日の朝まで各国首脳陣の帰国ラッシュのために交通規制が厳しく、渋滞が心配されましたが、集合場所の近鉄八尾駅には定刻に到着。お互いに挨拶を交わしながらチャーターバスに乗り込み出発。車中では朴 清センター長の簡潔なご挨拶の後、クイズをしながら一路、目的地のワールド牧場へ。

挨拶されるセンター長

 

大阪は前日から曇りでしたが、当日は牧場に着く頃には雨となりました。私が一番気がかりであった方は参加されておられませんでしたが、動物を見ながら場内を散策し、他の参加者の近況を伺いました。

 

私がびっくりしたのは、北朝鮮の国境付近に住む家族と日本に住む元脱北者が、スマホのカカオトークで互いに映像を見ながら話していたということです。

雨のため屋内バーベキューに変更されましたが、久方振りに楽しく、おいしい肉を食べさせていただきました。感謝です。

昼食が終わり、希望者は温泉に移動しようと準備する頃、センター長からトランプ大統領と金正恩委員長との板門店での会談開始の一報が入りました。

持参したキムチとおいしい焼肉を食べよう!

 

激しい雨の中を走る帰途の車中のあちこちで、参加者はスマホでの会談の実況映像にくぎ付けです。トランプと金正恩の境界線の往来は、事実上の米朝停戦を国際的に視覚で確認させましたが、トランプら2者と仲介の文在寅大統領のすごいショーを見せられた感じでした。

車中ではスマホにくぎ付け

 

「このニュースのおかげで、一生このワールド牧場に行った日を忘れない」という冗談も上がり、爆笑でした。参加者はおおむね会談したことには好意的な反応でした。

現在は徴用工個人賠償問題から発した輸出規制問題で日韓関係は悪化していますが、北東アジアを取り巻く状況がどんどん変わっているのだと実感した一日でした

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